150周年メッセージ

六星同窓会 会長

本 昌康

(S47年卒/株式会社ぶどうの木 代表取締役会長)

初夏の候、同窓会会員の皆様方にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。平素は同窓会活動に格別のご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。

さて母校は2026年(令和8年)開校150年の節目を迎えます。皆様ご存じのとおり、本県で最も歴史のある高校として、全国で一番早く創設された農学校である母校の記念すべき開校150周年をどのように迎えるべきか、記念事業のあり方を学校側と調整を重ねてまいりました。その結果以下の2つの事業提案が決まりました。

1.100周年記念事業で作られた庭園の改修事業

50年近い年月の中で朽ちかけた庭園の管理は学校として苦慮しており、これを管理しやすい森として、見通しの良い空間と学生が集いやすい広場を設けます。これは50年先を見越しての魅力あふれる構想であり母校の未来に希望を込めて「100年の森」事業と名付けました。

2.生徒数の減少傾向にある翠星高校の発展に向けて

少子化による生徒数の急減は母校の存続にも関わります。現状は定員を保ってはおりますが県下中学校生へ翠星高校が「農業・食料・環境の学び場」としての魅力ある学校であることをアピールするための映像などのツールを学校側が作ってまいります。そのための資金協力を行ってまいります。

石川県立翠星高等学校長

谷 正一

本校は、札幌農学校(現 北海道大学農学部)と並び、令和8年(2026年)には創立150年周年を迎える日本で最も長い歴史と伝統を有する農業高校です。霊峰白山を彼方に望み、みどり溢れる環境に校舎は包まれ、四季折々の景観に癒されながら、穏やかな空間で学習活動を行っています。 

「食」、「農」、「環境」という本校の学びのテーマは、人間の根源にかかわるとともに、様々な分野への発展性と将来性が秘められています。6次産業化という言葉に象徴されるように、多くの産業を包摂した現代の農業は、まさに総合科学であり、幅広い学びと進路選択を可能にしています。

また、本校は、県内唯一の農業専門高校であり、本県の高等学校における農業教育を牽引すべく、地域・産業界・関係機関等と積極的に連携して、地域社会に貢献する活動を実践しています。これらの活動の成果は、農業高校の甲子園とも呼ばれる農業クラブ全国大会や各種コンテストで発表され、数々の優秀な成績をあげ、本校の存在を全国に大きく情報発信しています。

本校での様々な活動を通して、確かな力を身につけ、これからの社会を生き抜き、地域に貢献できる心豊かな人づくりを目指し、さらに揺るぎない歴史を重ねていきたいと思っております。
今後とも同窓生の皆様におかれましては、これまで以上にお力添えを頂き、本校に対するご支援ご協力をお願い申し上げます。